革の3Wayバッグを作る / 自分でバッグをデザイン【3Wayバッグ開発1】

革工房

懸案のバッグ試作をお願いできるところも見つかり、さっそく革の3wayバッグ開発スタート

デザインに関してはバッグ専門のデザイナーを探そうとしましたがみつかりそうもなく、デザイン料なども考えると厳しい。

ということで自分で基本的なデザインを考えて工房さんにアドバイスまたはアレンジしてもらいながら開発することにしました。

目指すはビジネスバッグに使えるPCの入る革の3Wayバッグ。当然ながら生まれて初めてのバッグのデザイン、
出来上がったバッグを手にしたときはすごく感動しました。

でも、本当のバッグ作りはこれからです。 

PCが入る革の3Wayバッグを作る

最初の計画としてオープン時は2つの商品ラインアップでスタートし、その後に年間1〜2点リリースと考えていました。オープン時は3Wayバッグとトートバッグの2種類でスタートしたい。

個人的に自転車の移動も多いので移動中はリュックスタイルで背中に背負い、スーツでの客先訪問や打ち合わせでブリーフケースのように手提げスタイルのできる多機能バッグが欲しいと思いました。

PC(パソコン)が入るバッグでデザインや機能的に気に入ったものがなかったから作ろうと思った革のPCバッグ事業。

ビジネスバッグに使える3wayバッグと、革に限らず男女とも需要があるトートバッグでブランドオープンしたいと考えました。

初めて自分でデザインする3Wayバッグ、かっこいいより長く使えるバッグを考える

デザインを考えるときに、これまで自分がバッグを買うとき何を基準に購入していたかなど考えました。そして普段使いできることを意識しようと思いました。

PCバッグなのでPCを出し入れできることがまず大事。

特に3Wayバッグはビジネスバッグを意識して普通に長く使えることを考えました。

通勤や通学でバッグは毎日使われるもの。一目惚れしてかっこいい、かわいいと思っても荷物がたくさん入らない、商談で使う書類やカタログがくしゃくしゃになるようなバッグは使われなくなります。

見た目は重要だけど毎日のように使うことを考えるとデザインやセンスが良いというだけで売れるというわけではないと思いました。

なのでかっこいい、かわいいを意識しないようにしました。

moeのブランドコンセプトとしてシンプルで少し品があり、ビジネスバッグにも使えそうな革の3Wayバッグにしようと思いました。

ちなみに、この事業をやり始めてから駅や町中で人が持ち歩いているバッグを観察するようになりました。

3wayバッグ、トートバッグに限らず、見た目のデザインで圧倒的に差別化されたものを見た印象がなく、よく目にするデザインでまとまりのあるものが良いだろうと思いました。

多くの人に長く使ってもらうことが大事。このあたりはWEBシステムの画面開発やアプリと同じですね。

初めてのデザインから出来あがる革の3Wayバッグの試作

革の3wayバッグ最初のデザイン

最初の3Wayバッグのデザインを工房さんに見てもらいました。

リュックの形態のときの仕様で肩ひも(ショルダーストラップ)でどのようにするかで悩んでいました。

結果として持ち手の穴のグリップ部分に肩ひもを通して背中で吊るすようにしました。形状も縦長で15インチのノートPCを縦にしても背負えそうなイメージです。

リュックの仕様として肩ひもを通す仕様はクリアできたのですが、工房さんからの指摘で持ち手のグリップ部分の強度が問題となりました。リュックスタイルでの持ち手にかかる荷重や負荷に対して補強が必要とのことです。

また、小柄な男性または女性が自転車やバイクでリュックスタイルで背負う際に、リュックが肩まわりの体からはみ出た部分に風の抵抗があり危険かもしれないとのことを指摘されました。

というわけで最初の3Wayバッグのデザインを見直した次のデザインが現在のurchin3Wayバッグの原型なったものです。最初は外観形状を確認するため布でプロトタイプをつくり、その後に実際に革で制作しました。

革の3Wayバッグを作る。最初の試作

出来上がった革の3Wayバッグ。手に触れることのできるものづくり

出来上がってきた試作の革の3Wayバッグ。

3Wayバッグとしての完成度はともかくとして、自分で考えたものがリアルになる、手に触れることができる、サイト制作やアプリでものづくりをしているとはいえ現実に自身の手で触れることができるのは嬉しいです。

革の3Wayバッグを作る。最初の試作の裏側

最初の革の3Wayバッグの試作は裏面にポケットはなく、両サイドにサイドポケットを設置しました。

正面の左側にはマチ(厚み)のあるポケット。

リュック形態はショルダーストラップを背面の下側の両方にある金具(D管)にフックさせ、同じく背面上側の持ち手部分にショルダーストラップを通すガイドをつくりそこを軸に両肩に腕を通せるようにしました。(上側の二枚の写真)

革のバッグmoeとしての第一歩を踏み出したバッグの試作。実際に手にとってみると、持ち方や収納など思っていたイメージと別物な感じでした。

ここから、パソコンを出し入れして保管するPCバッグ機能やビジネスバッグを意識したポケットの位置やサイズなどを考えていくことになります。

ひとまず3Wayバッグのリュックの機能は確認できました。はじめての試作品の出来上がりという嬉しい気持ちを抑えながら色々と分析して次の3Wayバッグの試作への課題に取り組むことにしました。(続く)

★最終的に完成した現在のurchin3Wayバッグはこちら >>