特にレザークラフトに関心のある方からは「どこで革素材って売ってるの」ということをよく尋ねられます。近年、レザークラフトブームでちょとした革小物の制作ならクラフトショップやネットでも「革 素材 販売」とかで検索するとA4サイズとか適当なサイズに切り出したいわゆる端切れで入手することができますよね。
仕上げなど見た目以上に大切な革の厚み
その際、用途に合わせて革の厚みを指定します。レザークラフトで革が欲しいという相談を受けるのですが色の指定はあっても厚みに関してはよくわからないという場合もあるのですが革の厚みって非常に大事です。
革の製造時に1〜3mmの厚さで指定した厚みで一枚の革素材がつくられます。薄い方が軽くて加工しやすく小物などにはいいですが反面破れやすくなりますし、ライダーズの革ジャンのように厚くなれば重くて頑丈になりますが縫製などは大変になります。
moeの革は植物ベースのヌメ革仕上げ(タンニンなめし)と薬品処理のクロムなめしのハイブリッド仕上げです。強度でいうと薬品処理のクロム鞣しの方が丈夫でありその長所を取り入れた革です。そのため厚みを抑えて重くならないよう工夫しています。
強さと重さを調整したmoeの革
コシのないヘタリ具合が目立つとバッグそのものの値打ちが下がってしまいます。最終的にそれまでの厚みより0.1mm厚くしたのが今のmoeの革。たった0.1mmですが仕上がると革に張りがあるのはもちろんコシもあり安定感とともに風格もでるようなりました。
厚さ0.1mmで全てが変わる。それが革の奥深さだと言えます。