伝統のある西脇の播州織
moeの革のバッグの魅力の一つが裏地にこだわれること。オーダメイドでバッグの革の色と裏地の色・柄が組み合わせができるのが特徴です。
裏地は200年以上の歴史と伝統のある西脇市の名産「播州織」。糸から染め上げるのが特徴で衣服によく使われています。
裏地との出会いは一期一会。バッグの裏地でも個性を表現
西脇市は姫路から車で一時間、比較的距離が近く卸問屋も市内に密集しており季節の変わり目などには裏地を物色するため訪問しています。
問屋さんに行くと倉庫いっぱいに幅1メートル程度のロール状に巻かれた生地の山。出荷作業をされている傍らで担当者さんに生地を紹介してもらいます。これまでの経験でバッグ制作時の縫製のしやすさもあるようなので色彩や柄はもちろん厚みや触感など様々なポイントを相談しながら生地を紹介していただきます。気に入ったものは長さを指定して購入。moeでは一つの裏地につき20〜30m程度購入しています。
たくさんの生地を見ると目移りします。定番の柄や色の裏地も欲しいところですが多くは限定生産。人気のあるものはなくなるのも早いそうです。ファッションブランドなどは自社でオリジナルの柄の裏地を開発して安定供給を行っています。
それならmoe定番の裏地を開発したいところですが試験用の裏地の製造でkmという単位でつくり、その後に本番用の生産が始まります。テストで膨大な量を作るということなので自社専用となれば最低の購入数量も決められているでしょうから流石に無理そうですね(笑)。
なので裏地探しは一期一会。次に買い付けに訪れても同じものはない可能性もあります。例えば最近トートバッグ用に調達したスプライト柄は在庫限りで長さも10m程度しかありませんでした。実際にトートバッグに使ってみるとインパクトがあり鮮明。さりげないところですが普段は見せないところにこだわって個性を発揮するのもオシャレでセンスを感じさせるものだと思います。
革と裏地、両方にこだわれるmoeのバッグ
moeを始めてから裏地について意識しだしたのですが裏地によってバッグを開いた時に印象が全く異なってきます。明るい色のチェック柄、落ち着いた色の無地など毎回オーダーをいただきながら出来上がった革の色と裏地の組み合わせ見ながら次の買い付け時に欲しい色や柄を考えていると結構ワクワクしてきます。
moeは革のバッグを普段使いする皆様には常にこだわりをもっていただきたいと思っております。裏地にもこだわって少し人と違うものを持っている感覚って良くないですか(笑)
これからもこだわれる裏地を求めていきたいと思います。