アイディア出しは手書きでブレスト - WEBデザイナー瀬口理恵さん

プロフィール

5DG-Five Dimension Graphics-代表
デジタルハリウッド大阪校講師。約7年間制作会社などでウェブデザイナー、ディレクターとして過ごし、2010年に独立。ウェブサイト制作、アプリUIデザインなどを手がける。女性向けデザインが得意。 隔週火曜のUstream番組「rie'sCafeBAR」パーソナリティーとして放送中。

著書『人を惹きつける美しいウェブサイトの作り方』(SBクリエイティブ)。

インタビュー当日はmoeの撮影ロケ。moeのサイト制作に監修として携わってくださっている瀬口理恵さんにも立ち会っていただき、ロケ終了後に付近にあるコーヒーショップでインタビューさせていただきました。

WEBデザインについての制作スタイルやスランプ脱出の方法、moeの革のバッグや革製品についてお話をしていただきました。

WEBデザインや講師のお仕事状について

やりがいを感じる講師業

最近(2015年9月)に本を出版されましたが現在の状況は如何ですか

制作の依頼と共にセミナーなどに登壇することも増えて忙しくしています。一方でデジタルハリウッドで講師も続けているのですが人に教えるのも好きなので今後も制作と講師業の二本柱でやっていきたいと思っています。

講師ってお仕事は気に入っていますか

とても気に入っています。(笑)
もともとデジタルハリウッドの卒業生だったので絶対に母校に戻ってこようって思っていました。

いわゆる「デジハリ愛」みたいなものですか

最初はデジハリに戻って来ることができ、講師になったという事の方が大きかったんですけど、デザイナーを目指す多くの生徒さんと触れ合って成長の過程を感じられることがうれしいですね。

一般の講演やセミナーなどを受講してくださった方からも「勉強になりました」というような感想をいただけると非常にやりがいもありますね。教えるということには非常に興味を持っているのでこれからも続けたいと思っています。

WEB業界でのお仕事も長いと思うのですが振り返って如何ですか

WEB制作の業界歴はデジハリに入ってからなので13年くらいですね。変化の激しい日進月歩の業界なので技術・デザインともに日々勉強していますね。常にアンテナを張りめぐらせているというか。いい意味で流行に敏感であろうと思っています。

そうなってくると講師業も大変ですよね

そうですね。デジハリの講師は現場で活躍しているというのが条件にあります。

講師業だけだと情報収集に関して疎かになったりそれまでの知識・経験だけに頼ってしまうところもあるので、講師をやっていくうえでも制作はやめられないですね。なので必然的にWEBサイト制作業と講師業の二本柱になってきますね。

WEBデザインの制作スタイルについて

デザインでの悩み、スランプ脱出は「遊ぶ」こと

制作、特にデザインワークをしていてネタに詰まるってことはないですか

あります(笑)
スランプというか何もでてこないというときはもちろんあって、調子の良いときと比べてみると自分のテンションが上がっていないというか、ノリが悪いというか・・・。

例えば、納期に追われて引きこもって仕事をやり続けているとスランプに陥りやすいですね。パソコンに向かってないで外に出ることも必要ですね。

デザインに直結してないことでもよくて普通に遊んでいて、その体験の中で何かしらヒントというか、自分の引き出しになるものがきっとあって。忙しい中でも外に遊びに行ったりとかしてるほうがスムーズに行く場合があります。

とにかく、スランプになると外に遊びに行く

遊びに行きます(笑)
パソコンを持たずに外にでます。ほぼ毎日のように打ち合わせやノマドワークでパソコンを持ち歩いているのですが週に一度くらいはパソコンを持たずに遊びに行くようにしてます。

アイディア出しは手書きでブレスト

どのようにしてデザインを考えるのですか

私の場合はノートとペン。手書きです。自分の好きなノートとペンを使ってラフを描いていきます。

鉛筆ではなく、ペンですか

いろいろな種類のペンを使います。やり直しのきく鉛筆と消しゴムを使って描くと、一枚の紙に丁寧に書こうとする方に意識が集中しちゃうというか・・・。そうではなくて、思いついたまま紙に描きなぐっていって何枚も紙を使います。当然ボツもたくさんできてしまうのですがそれらを見返してみることでひらめくこともあるんです。消しゴムで書き直せる鉛筆だとそれが残らないのでもったいないような気がするんです。

丁寧に描くのではなく落書き帳に書き出してブレスト(ブレインストーミング)する感じですか

そうです。頭の中のイメージを書き出す方を重視しています。きれいなラフはその後ですね。アイディア出しの段階はその案件に直接関係ないようなものでも描き出しちゃいます。それくらいやると頭の中がすっきりして良いんですよ。

クリエイターと革について

バッグからほのかに香るフワッとした革のにおい

今回、moeのトートバッグを持っていただいていますが、持つ前と後で革に対するイメージは変わりましたか

バッグから感じる革の匂いですね!
これまで革製品といえばキーケースのような小物しか持ったことがなくてバッグのような大きさのものって特に意識したことがなかったんですけど、トートバッグを肩にかけたときにフワッと革独特のいいにおいがするんです。これが革なんですね。

それに丈夫!重さもそれほど感じないですね。

今後どのような革アイテムがあればいいと思いますか

ブーツとかいいですね。良い革でかわいいもの(笑)
革の色はキャメル色が好きです。茶色系とピンクは相性は良いんです。私が普段ピンクカラーなので赤っぽい革の色よりもキャメル色のような優しい色が良いですね。

オリジナル革プリント(オプション)
ネームストラップレーザー刻印(オプション))

革アイテムをはじめとしたデジタルでなくアナログなものづくり

革アイテムに限らず自分で作ってみたい、プロデュースしてみたいものとかありますか

アクセサリーですね。
今、ハンドメイドアクセサリーにはまっています。いろいろな材質を試していて。例えば、UVレジンアクセサリー。液状のレジンを型に流してUVライトに当てると硬化するので、いろいろな形をつくってピアスにしたり。他には樹脂粘土で自由な造形を楽しんだり。

最近一番作っているのはアイロンビーズアクセサリーです。小さいビーズをドット絵を作る感覚でプレートに並べていきます。アイロンを当てるとビーズが溶けて作品になるんです。こんな感じで、本当にいろいろな材質を試しています。

革素材などはストラップやブレストレット、チョーカーなどいろいろ組み合わせてみても面白いですね。やはりものづくりが好きなので気分転換というかデジタルでなくアナログなものづくりを楽しんでいます。

将来はオリジナルブランドを立ち上げてWEB制作と二足のわらじでやれれば面白いですね(笑)

理恵さんとmoeオーナーの浦本

urchin 3WAYバッグ(革プリント)

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