かっこいい、かわいい、おしゃれな革のPCバッグが欲しい!

ノートPCが入るオリジナルの革のバッグが欲しい!

革のPCバッグのブランドmoe。始まりは始まりは2013年の秋でした。

Storyboardという屋号で姫路を中心にホームページ制作やアプリ開発、WEBマーケティングの活動を開始して3年が経過し、4年目に差し掛かる頃、少しずつ仕事も増えていき、ノートPC(パソコン)を持ち歩く機会も増えていました。

始まりは「かっこいい、かわいい、おしゃれな革のPCバッグが欲しい」という思いから当時は、サラリーマン時代に使っていたビジネスバッグでノートPCを入れていたのですが、バッグのサイズが愛機である15インチのノートPCに対して小さく、バッグのマチ(奥行き・横腹の部分)が膨らんだ状態でした。

車の中やカフェでのバッグの出し入れも多く、バッグの内側のファスナーやボタンなどの金具にPCが擦れて筐体に小さな傷も目立ちようになりました。

移動手段は自転車でカゴに入れる際にバッグの角が擦り切れ、PCに傷がついてしまうのがとても嫌でした。

かっこいい、かわいい、おしゃれな革のPCバッグがない

かわいい、おしゃれな革のバッグ

今やノートPCやタブレットは、ビジネスマン、学生、クリエイター、ノマドワーカーなどには大事な商売道具。

さすがにこれはまずいと思い、地元の百貨店など、いろいろとノートPCが入るバッグを物色しました。

バッグといってもトートバッグ、ショルダーバッグなどありますが、男性ならかっこいいバッグ、女性ならかわいい、おしゃれなバッグという具合に自身の好みにあうバッグを探し求めました。

クリエイター同士の交流会や勉強会などもあるので普段使いも多いのですが、PCを持ち回るのは客先での打ち合わせが多いのでフォーマルなビジネスバッグタイプがいいと思いました。

欲しいのはノートPCが入る革のバッグ。

私が生まれ育った姫路は皮革生産で国内トップ。実家もタンナー(皮革)業で子供の頃から常に革が身近にあり、少し高価であっても革のバッグにこだわりました。

しかしながら、バック専門店にいっても高級店は敷居が高く、地元のPC量販店にあるPCバッグコーナーはビニール製で今ひとつ。

インターネットの検索で革のビジネスバッグはあっても、革でつくったPCバッグの専門店はありませんでした。

ビジネスバッグにも使える、かっこいい、便利な革のバッグ

ビニールや布、合皮であればPCバッグは結構あるようです。

しかしながら、おしゃれなPCバッグになると革のバッグに劣らない値段であったり、在庫切れ、生産終了のものばかり。

あるとき、インターネットで「これっ!!」という海外ブランドの革のPCバッグを発見しました。

でも、送料やら諸費用含めると完璧に予算オーバー・・・。

それでも欲しいPCが入る革のバッグ。それなら自分だけのオリジナルのバッグを作ってしまおうと思いました。

バッグのテーマは「クリエイターと革」

姫路は全国一の革の産地当然ながら、作るなら絶対に革のPCバッグが欲しいと思いました。

生まれ育った姫路は国内の皮革生産量で7割を占め、歴史ある日本の皮革産業発祥の地。

その姫路の革を使い、こだわりの持てるものを作りたい。

革は使うほど風合いが増し、愛着がでてくる素材。好みの革の色や仕上げを組み合わせ、名入れ付きでオーダーメイドの革のPCバッグをつくりたいと思いました。

実家がタンナー業を営んでいたので革素材の調達は十分可能だと思いました。

自分で使うならトートバッグ、ショルダーバックどちらがいいか等のデザインは悩みどころです。

地元のタンナーとつながりがあるバッグ工場や革工房に相談すれば、オリジナルの革のPCバッグの制作は実現可能でした。

夢にまで見た自分だけのオリジナルの革のバッグ。

雑誌やサイトを眺めながらデザインや機能を考えていたときに、同業の知人やクリエイターの人たちで革が好きな人が多いことを思い出しました。

革はビニールやナイロン素材よりも高級感もあり、こだわりや愛着を感じることができる素材。

私自身が革に関してクリエィティブなイメージを持っていますが、交流のあるエンジニアやデザイナーさんにも反応が良かった印象がありました。

それなら「クリエイターと革」をテーマに彼らのニーズに耳を傾けて、PCバッグ事業としてプロデュースしてみたら面白いと考えました。

革のPCバッグを事業として考えてみる

革のPCバッグを事業として考えたとき、現状ではネットでもリアルでも革のPCバッグ専門店やブランドがない状態でした。

ノートPCやタブレットはデスクトップのパソコンに対して性能も劣らず持ち運べ、ノマドワーカーの登場などワークスタイルやライフスタイルも変化しています。

かわいい、かっこいい、おしゃれなデザインで、ノートPCを保護したりする機能を満たす革のPCバッグ。

そのような革のバッグがメンズ、レディースにかかわらず支持を集めて、ビジネスだけでなく日常生活でファッションやコーディネートを楽しめれば事業として面白そうだと思いました。

ビジネスでノートPCやタブレットを使う人達がつくるものは、ホームページ、アプリ、システム、イラストや音楽、サービスなどですが、完成品を実際に手で触れることができるものは多くありません。

デジタルでものをつくっている人たちに、姫路のタンナーが思いを込めて作った手で触れることが出来るアナログな素材の革。

そのような素材でつくった革のバッグで、人々のクリエィティブな部分を刺激できるちょとした「こだわり」を演出できればきっと楽しいはず。

ありそうでなかった、かわいくておしゃれな革のPCバッグブランド。それが全てのはじまりでした。