夢は革とバッグに触れることができるギャラリーを持つこと

「革のバッグを触って確かめたい」ありがたいお客様

オープンして日が浅いmoeですが叶えたい夢があります。それは、お客様が革とバッグに触れることができるギャラリーを持つこと。

オーダーメイド方式なので展示販売は難しいですが、バッグと革を展示して、お客様に触れていただきながらバッグや革についてお話ができる場所。

いつの日か実現できればと思います。

ありがたい「革のバッグを触ってみたい」というお問い合わせ

お電話やメールで「革のバッグが気になっているんですけど、どこかで展示していたり、扱っているお店とかありませんか?」という内容のお問い合わせをいただくことがあります。

ブランドの立上げ時に、Makuakeクラウドファンディングで百貨店の伊勢丹に展示できたこともあって、関東方面の方から「伊勢丹で展示していたバッグですが、他に展示の予定とかありますか」というお問い合わせをいただくことが多くありました。

最近は関西でも同じような内容のお問い合わせをいただくようになりました。

関西でも伊勢丹の知名度は大きく、ブランディングとしては効果があったように思います。

地元の取引先やビジネス交流会でも革のバッグを紹介しながらクラウドファンディングのお話をするのですが、伊勢丹での展示のお話をするとバッグへの視線の注ぎ方も変化しているように感じることも少なくありません。

誕生して間もないmoeとしてはブランディングとしては効果があったように思います。

メール、お電話、いずれのお問い合わせもmoeのホームページでバッグに関心を持って使ってみたいと思ってくれたお客様です。

お問い合わせは男性が多く、ビジネスバッグとしてのurchin3Wayバッグに関するものが多いようです。

ビジネスバックとして人気のあるurchin3wayバッグ

実際にバッグに触れてないけどオーダーしていただけるありがたいお客様

「スーツに合いそうで、革もすごく良さそうだし、バッグも丈夫そう」

「パソコンを入れるバッグで、見た目もかっこよくて、しっかりしてそうですね」

「長く使える革のビジネスバッグでノートPCが入って短期の出張とかに使えそうなものを探していたんです」

など想いのこもったメッセージもいただけありがたく思っています。

価格の問題もありますが、革のバッグを即決して気軽に購入しようとする人は少ないと思います。

おしゃれでかっこいいだけでなく、ビジネスやプライベートでの利用も考えながら、頑丈さや使い勝手の良さ、風合いを楽しむ革の持つ独特の魅力など、いろいろなポイントをチェックして購入する人の方が多いのではないでしょうか。

当然のことながら実物を目にしながらの方が売上げにつながる確立は大きいと思います。

常にバッグを展示するような機会や場所を確保できないのがmoeの課題の一つなのですが、そのような状況でもバッグについてお問合せをいただけるのはとてもありがたいことです。

moeについてはECショップ中心です。

革やバッグの情報発信は当店のホームページのみなので、商品の画像点数を増やしたり、バッグについての情報や、素材となる姫路の革や播州織などについても情報量を増やしたり、どのようなことを伝えればよいかを考えながら企画運営をしています。

そのような状況でも「実物を見て(オーダーを)決めたいところですが、ホームページを見てきっといいものだと思うので決めました!」

とか「姫路の革だし、バッグもしっかりして、雰囲気も伝わってると感じたので主人のプレセントでお願いすることにしました」というメールなどをいただくこともあり、スタッフとともに喜んでいます。

励みになると当時に、ご期待を裏切らないよう身を引き締めていこうという気持ちが強くなりますね。

実際に手に触れて革のバッグを確かめるお客様

実際の革のバッグを手にとって確かめたいお客様

このように、ホームページやECショップでしか革やバッグについてご案内できないmoeですが、最近では姫路のオフィスに直接来られてバッグを確かめられるお客様もいらっしゃいます。

オフィスといっても自宅をオフィス兼作業場にしているので恐縮なのですが、お電話で「近くまで来てるんです。別に気にしませんから」という感じでご訪問されます。

バッグの試作や革素材の打ち合わせなどでオーナーやスタッフが不在の場合もあるのですが、スタッフのタンナー(皮革工)さんも近くにおりますので連絡がつく場合はいずれかの者が対応させていただいております。

ご連絡いただくお客様は出張や姫路付近の打ち合わせのタイミングでご連絡いただく事が多く、sproutトートバッグを見に来られる女性もいらっしゃいますが、男性のビジネスマンで仕事用で3Wayバッグをターゲットにされている方が多いようです。

ショッピングに関しては男性の方が思い入れが強く慎重なのかもしれません。

お客様からダイレクトに意見をお伺いすることの大切さ

ご訪問していただいたお客様には革素材や播州織を置いてある作業場で商談や展示、打ち合わせ用に保管してあるトートバッグや3Wayバッグをご覧頂いております。

皆様とても熱心でレンガ、キャメル、バーミリオン、それぞれの革とバッグについてスマートフォンでmoeのホームページを見ながら色味を確かめられる人もいます。

実店舗がなく展示の機会が少ないmoeにとって一般のお客様とじかにお会いできるのは貴重な機会です。

バッグのデザインや機能などもそうですが革の手触り感などの意見も伺えればと思うので、スタッフ、タンナーさんと共に接客させていだきます。

最初はバッグや革のどのような所をチェックされるか、お客様の様子を観察させていただくようにしています。

しばらくしてトートバッグの取り外し式のPCバッグ用ケースやバッグの内側の仕様、裏地などをご紹介したり、urchin3Wayバッグであれば肩ひも(ショルダーストラップ)を利用したリュックスタイルなどの仕様も実際に試していただいたりもしています。

バッグを使われるお客様の生の声はとても貴重なものです。

使う人を観察すると作り手側が想定しなかった使い方やモノの見方など新しい発見があり、それを現在販売しているバッグの改良や開発中のバッグの参考として取り入れています。

ご訪問していただいたお客様には、バッグ以外にも、裏地として使う播州織の色や柄、名入れサービスの他にホームページに対するお話をお伺いすることがあるのですが、それらに関しても積極的にお話してくださります。

また、革そのものが好きなお客様も多いので、タンナーさんとじかにお話できるということで革についてのケアやメンテナンスなどいろいろ質問される方もいらっしゃいます。

皆様いずれもバッグや革に関してそれぞれの感触をつかまれた方が多く、その場でオーダーしていただくこともあり、この上なくありがたく思います。

moeがバッグをかばん屋さんで販売しない理由

moeがバッグを他のかばん屋さんで販売しない理由

このように、実際にバッグを手に取って確かめたいというお客様のご要望はありがたいのですが、残念ながらその機会を提供できておりません。

moeは一般のかばん屋さんのような実店舗は持っておらず、ホームページのECショップでのみ販売しており、他のお店などへの委託販売も行なっておりません。

革やバッグに関心のある人に実際に手に触れる事のできる機会を提供していくことがブランディングにもつながる思うのでなんとか実現できないかと常に考えています。

小規模でもコストを抑えて運営できる実店舗を持たないホームページ中心の運営のススメ

moeはStoryboardというホームページ制作やアプリ開発を行うオーナーが中心の小規模事業者が母体です。

WEBマーケティングに取り組みながら実践と経験を積み重ね、そのノウハウを活用しています。

実店舗を持たないので、商品である実際のバッグを確かめたいというお客様の要望にお応えできなかったり、販売経路がECショップに限定されているという部分でマイナス要因もあるのですがプラスと考えられる要因もあります。

現在は地元の革工房さんと提携して、レーザー刻印の名入れや革プリント、播州織の裏地をセレクトできる受注生産方式にしてECショップ運営に集中しています。

これなら商品の在庫を抱えるリスクがなくなるので広告やブランディングといったWEBマーケティングを中心した運営管理にコストを集中することができます。

また取扱商品がPCバッグなので、ターゲットを毎日のようにパソコンやインターネットを使うヘビーユーザーに絞り込みました。

Storyboardの事業も考えればWEBマーケティングに取り組めるECショップ中心の活動が最も費用対効果が高いと考えました。

一般的にホームページの制作費用についてはいろいろと言われるのですが、Storyboardとしてホームページ制作や運営の経験から、事業として本格的に取り組めばそれなりのコスト高になることは計算済みでした。

それでも実際の店舗を持つよりははるかにコストは低いと思います。立地の良い物件探して家賃や内装費の他、光熱費や人件費も考えると立上げの資金やランニングコストも考えると、オープンして半年も継続できなかったと思います。

バッグをかばん屋さんやショッピングモールに委託販売しない理由

また、一般のかばん屋さんやインターネットのショッピングモールなどに卸したり、出店などの委託販売などのお話をいただくこともあるのですが積極的ではありません。

手数料の問題も大きいのですが、お店に卸すために在庫として商品を持つことになったり、製造体制や革の調達など規模を大きくしなければなりません。

材料の調達の問題もありますが、革もバッグも工場で自動的に製造されるものでなく、タンナー(皮革工)さんやバッグ職人さんの手作業・手作りです。人数が増えて、作る職人さんが変われば品質の違いが出やすくなります。

それに、最初から完成された既製品を作ってしまうと名入れ、裏地のカスタマイズで自分だけのオリジナルバッグをオーダーできるオンリーワンバッグサービスができなくなります。

既製品もオーダーを受けて製造するカスタマイズ品も同じコストです。

外部委託でもカスタマイズのオーダーを受ければ良いのではという考えもあるのですが、お店側の手数料も増えると思うので価格維持が難しくなる可能性があります。

また、規模が大きくなればたくさん売れるというか、売らなければ、設備や生産体制・職人さんの人件費などのランニングコストも増えるので商品一個あたりの利益は少なくなりそうな気がします。

いつか実現したいお客様が革とバッグに触れながら直接対話ができるギャラリー

夢は革とバッグに触れることができるギャラリーを持つこと

moeというブランドも事業でやっているので利益は追求したいですがそれだけにこだわっていません。

革やバッグを通じて、手にとって触れることのできるものづくりや、事業・ブランドの成長の過程をじっくり味わったりして楽しみながら取り組んでいきたいと思います。

お店というか、moeの工房・ギャラリーなどは持ちたいと思いますが大きなものでなく、小ぢんまりとした広さで、お茶でも飲みながらバッグのオーダーの相談などできればいいかなと思っています。

クリエイターさんのイベントや個展でコラボ企画もしたい

ナオッキーさん

まずはバッグの展示の機会を増やしていきたいですね。

いきなりリアルな店舗(オフィス)やギャラリーというのはまだまだ長い道のりです。

以前、デジタルハリウッド大阪校にて1カ月ほど展示させていただいたことがあります。

「クリエイターと革」がmoeのテーマなので、イラストレータやデザイナーさんのイベントや個展に協賛するような形で参加とかできれば面白いです。

moeとクリエイターさんのコラボ企画などは積極的にやっていきたいです。

urchin3Wayバッグを使っていただいてるキャラクターデザイナーのnaockyさんのように、レザーマットや名刺入れなどの革小物にレザー刻印や革プリントを施したクリエイターさんのオリジナルブランドやノベルティグッズなど夢があって面白いと思うのですが、いかがでしょうか。

面白いことをやってみたい、試しにオリジナルブランドをやってみたいクリエイターの皆様、気軽にお問い合わせ・ご相談くださいね。