2回目の誕生日。これからのmoeと革のバッグについて

革のバッグmoe、3年目に突入

moeの2回目の誕生日となった2017年12月3日。

バタバタした一年目に対して、2年目は少し落ち着いて考えることができるようになったと感じています。

身近な所でまだまだ取り組むべきことはあるものの、3年目、4年目を考えて行動しようと思うようになったこの一年。

2年目に間に合いませんでしたが3年目は新作の革のバッグを販売。

マイペースですが商品だけなく、新しい企画も取り組んでいきたい3年目が始まります。

立ち止まって考える。1年目と違って見える2年目の景色

オープンして2年目。革のPCバッグを事業として取り組み始めたキックオフからだと4年目。

前半の2年と後半の2年、どちらもあっという間に過ぎていきましたが見て感じる景色は全くの別物でした。

オープンすることが目的の2年間

オープンまでの2年間というのはmoeの革のPCバッグ事業をオープンするのに奔走しました。

絵に描いた餅のような事業計画を何度も練り直し、試行錯誤を繰り返したトートバッグ3Wayバッグの商品開発。

スケジュールの遅れや事業資金の確保で補助金や融資などいろいろ模索。

遅れたり、期待する結果が得られない時はイライラするし、上手く事が運ぶと本当にこれで良いのだろうかと不安になったり。

夜、布団に入りながらあれこれ考えてそのまま眠ってしまう。そんな毎日でした。

取り組みながらも、本当に実現できるか自信や確信もないまま走り出したmoeの革のPCバッグ事業。

周囲に宣言して、自分を追い込むようにして取り組んだ2年間。オープンすることが最初の目的。オープン後の不安はあるものの、一つの方向だけを見つめて突き進めばよいと考えた2年間でした。

スタートしたもののどうしていいかわからなかった1年目

オープンまでに2年の歳月をかけて2015年12月3日にオープンしたmoe。

最初は、『本当にオープンできたんだ』的な気持ちで感無量でした。

実際にバッグが売れるのかという不安も、オープン日に合わせて配信したプレスリリースのおかげで初日に3個のオーダーが入り見事にふっしょくされました。

これまでの経験から、短期間で安定した集客や売上げが確保できるとは考えていませんでした。

ECサイトに限らず、何もせずにすぐに売れるということはありません。

ましてや取り扱う商品は革のバッグ。単なる道具ではなく、ファッションアイテムとして扱われるだけに知名度やブランディングなど、地に脚をつけた取り組みをしていかないと行けないと考えてました。

オープンするのにかなり費用もかかったので、広告などにお金をかけてスタートダッシュする余力がないことも考慮していました。

ふりかえってみると、オープン時にあまり予算がなかったのは良かったと思います。

オープン後は、集客やサイトの運営、革の手配や仕込み、材質やバッグの改良の他、業務の取り組みや体制づくり、ホームページ制作としてのStoryboardの業務の調整など課題が山積みになっていました。

そんな状態で中途半端に予算を持つと、勢いに任せてあれも、これもとやってしまい、1年も続かなかったかもしれません。

実際、最初の3カ月は、『これはやっておかないと』『あれもやっておきたい』など手当たり次第にやろうとした割に成果はみられず、半年過ぎたくらいになって見直したものが多かったように思います。

『大変だ〜。どうしよう。』と言いながら同じところをぐるぐる回っていたような一年目の前半でした。

クラウドファンディングをやったり、地元新聞紙に取材を受けたりなどはありましたが、それらはオープン前に考えたり、仕込んでいたプランでオープンから半年くらいは日々の作業に追われるだけの内容でした。

進路を探る2年目

オープンして半年が過ぎ、秋が深まった頃、少しばかり俯瞰して眺めてみようという気持ちになりました。

短期間でECショップで成果を出すのは非常に困難なこと。生まれて一年たらずのmoeというブランドならなおさらのことです。

予想していましたが売上げが少ない夏が過ぎて秋が深まった頃、コンテツを見直そうと思い、事業を立ち上げ時にまとめた事業内容やブランドコンセプト、バッグや革に対する考えを読み返しました。

オープンに2年かかったので約3年前に書いた「初心」。

今の状況を比べてみて感じたのは出来ていないというより忘れていたというか、『あ、こんな風に考えていたんだ』という内容でした。

日々の業務や課題解決は大切ですがそれに追われて、moeをどのように育てていくかということができていませんでした。

業務も落ち着き、山積みだった課題も整理されて余裕もでてきたこともあり、改めて革やバッグについていろいろと知りたいと思いました。

「初心」に書き留めていたことの一つが、もっと革やバッグ、小物などを詳しく知ることでした。

きっと上手くいくという自信を持ちきれなかった自分へのアドバイス。少し先のことを考えて、こうなると楽しいだろうなという目標を設定しました。

取り掛かれそうなのはまだまだ先のことですが、そのためにもmoeというブランドを強くしていかなければなりません。

オープン1年目から2年目にさしかかろうとする頃、広告やコンテツも見直しつつ、新しいバッグ作りも始めました。

新しい革のバッグ、新しい取り組み、走り出す3年目

スタジオにてmoeのバッグの撮影

新作のバッグ作りに合わせていくつか企画やプランも浮かんできて資料としてまとめました。

年明けから新作バッグのリリースやプロモーションですぐに着手するわけではありませんが、気づいたことや気になったことはメモしてブラッシュアップ。

方向性が間違っていなければそれでよし。間違っているなら元の企画と比べて、アリかナシかお酒でも飲みながら考えます(笑)。

新作バッグのリリースで始まるmoeの3年目

2016年11月末日、新作バッグのスタジオ撮影とロケがありました。

昨年の秋から取り組んでいた新作バッグ。今回も試行錯誤の連続。上手く行かなくてストレスがたまったりしますが、平面で描いたデザインが実際に作られて手にできるのはうれしいものです。

結果的に失敗であってもどこかニコニコしてしまいます。次の試作は失敗した所に気をつけてまた挑戦すればいいからです。

今回の新作バッグは2つ。どちらも13インチのノートPCが入る革のPCバッグ。

ひとつは、かっこよく、スマートに持ち歩きビジネスバッグにも使える革のクラッチバッグ。名前は『粋な(いきな)』『おしゃれな』意味を持つ、snazzy。

もうひとつは、アクティブに活動するフリーランスや学生に使ってもらいたい革のメッセンジャーバッグ。名前は『子馬のような』『気ままな』意味があり、自由ではしゃぎ回るイメージのあるcoltish。

オーソドックスなデザインですが細部に趣向をこらしたおすすめのメッセンジャーバッグです。

現在、リリース準備真っ只中。2017年は新しいバッグと、新しい取り組みで突っ走っていきます。