オープンより1年たって

moeオープンより一年経って

2016年12月3日でオープンより一年が経ちました。あっという間の一年というのが実感。業務体制で苦労したり、革やバッグの品質の維持や改善、そして新商品の開発などバタバタしたことしか印象に残ってないような一年でした。

始まったばかり、まだまだこれから

オープンしてから一年ですが革のPCバッグ事業として取り組みから含めると3年。試作の開発先を見つけるのに奔走していたときは「本当にできるんだろうか」と思いながら、だめならだめで諦めがつくので自身としてはでいいかと思う所もありました。

実際、デザイン系の学校や鞄メーカーには相手にされませんでしたし、革工房さんに飛び込みで相談したこともありました。ようやく工房さんが見つかり、資金繰りや事業について本確的に考えるようになって兵庫県の経営革新計画の認定を受けたり、補助金が採択されたりなどしてだんだん引くに引けなくなってきました(笑)。

予想通りの展開。じっくりとブランディングに取り組む

これまでも本業のStoryboardとしてECショップ構築をしたり、独立前にも大手通販会社のECシステムの保守やサイトデザインなどを経験したり、運営の取り組みをみてきました。0から始めまだ知られていないブランド立ち上げなのでそのような経験を踏まえ2〜3年くらいはきびしいだろうと思っていました。

革の調達や生産体制の課題もあり利益は出ていませんが少ない商品ラインナップやサイトのコンテンツで広告費が少ない割には頑張っているのではと思っています。

周囲の人からもアドバイスされましたが、それまで存在しなかったブランドを立上げるのだからまずはmoeというブランドの認知に務めることを意識しました。

革のバッグ moeのMakuakeクラウドファンディング目標達成機縁

その中でマーケティング手法として関心のあったMakuakeクラウドファンディングを活用できたのは非常に大きかったと思います。金額は多くないですが多少の資金を獲得し、さらに伊勢丹新宿本店で約一ヶ月にわたりmoeの革のバッグを展示していただきました。伊勢丹の名前は関西でもインパクトはありますし、オープンしたばかりmoeのサイトより規模が大きくアクセス数があるクラウドファンディングのサイトに長期間掲載できたのは良かったと思います。

やっぱり一人は大変、そしてこれから

やっぱ一人は大変

バッグの制作は工房さんにお願いしているのですが、革素材の調達と出荷梱包以外の作業は全て一人で行なっています。コンテンツの企画、取材、広告出稿、SNSの投稿や新しいバッグの企画やデザイン等。それを行いながらホームページ制作・システム開発のStoryboardの業務を行なっています。

コンテンツの企画を考えて、その中から小出しに記事を作成するために取材や資料を調べたり、バナーを作成したり、サイトのアクセス解析しながら過去の記事のリライトを考えたり、なにかSNSに投稿するようなネタはないかと探したり、新しいバッグの開発でデザインや仕様を考えたり・・・。

実際、サイトを含め企画運営は複数人のチーム体制で色々意見をだしあって進めていくのがいいとは思うのですがそれができないのが苦しいところ。サイト運営、ひいてはmoeというブランドの方向性として間違っていないかと自問したり、どうあるべきかと考えることはよくあります。

将来的には女性のスタッフなども取り込みチームとして運営したいと思うのですが当面は難しいと思います。なので一人で悩むわけですが心境としては追い込まれているとか、プレッシャーになっているというわけではありません。事業として短期間で利益を出すという考えではなかったというか簡単なことではないと考えていましたし、逆にオープン後でも予算が余っていて、あれこれ資金を投入する方がかなりプレッシャーになっていたと思います。とはいってももう少し資金に余裕は欲しいですが(笑)。

オープンして2年目に突入したわけですがまずは今進めている新商品をリリースすること。試行錯誤でなかなか思うように行かないのですがじっくり取り組んでいきます。そして、moeの革のバッグを持って外に出て色んな人とお茶をしたり、酒を飲みながらmoeに対する反応やバッグや革に対する認識や考えを研ぎ澄ましていきたいと思います。