二月三日は節分。姫路の高乃木神社では毎年この日には節分祭が行われます。
高乃木神社の節分祭は夕方より始まります。
どんと焼きの他に福引が行われたり、焼きそば等の屋台などもあり地元の人たちで賑わいます。
高乃木神社の御神体の皮革の神様、聖の神について
高乃木神社には須佐ノ男神(すさのおのかみ)、菅原道真公と共に皮革の神様として聖(ひじり)の神と呼ばれる御神体が祀られています。
聖の神は”松が瀬の聖”とも呼ばれ、高木の地に皮革のなめし製法を広めたという伝説があり、聖翁と尊称し他の御神体と共に合祀されています。
皮革にまつわる神様をお祀りしている神社は他になく、聖の神様をお祀りする高乃木神社が唯一の神社だそうです。
播磨地域での皮革製造の始まりは定かではありませんが、なめし革が作られていたことは奈良時代初期に編纂された「播磨風土記」などに記述があり、古代から行われていたようです。
戦国時代には高木の地を訪れた羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)が、織田信長に姫路の革を献上したという記録もあり、姫路の高木地区は日本の皮革産業の中心として現在まで続いています。
聖の神のご利益。高乃木神社の御札
神社といえば、おみくじ、お守り、御札などがあります。
おみくじはお告げとして神の意思を伝えるものですがお守りや御札は、いわば神さまの御分霊、商売繁盛や家内安全などを祈願しご利益をいただくものです。
御札はタンナー(皮革製造業)以外でも革を扱うバッグや靴などをつくる業種の人や職人さんなら授与して頂きたいですよね。
皮革の神様、聖の神をお祀りする高乃木神社の御札も授与して頂けます。
高乃木神社に参拝して御札についてお尋ねすればいいのですが宮司さんがおらず、現在は地元の自治会が管理しています。そちらに問い合わせれば御札の授与について取りはからってくれるそうです。
高乃木神社の御札を直接ゲットできる節分祭
高乃木神社の節分祭では、福引きや屋台の他に御札についても対応しており、地元のタンナーは毎年の節分祭にて御札を求めています。
高乃木神社の節分祭は運営側や参拝される方も大半が皮革製造に関わりある人たちです。
革に興味のある人や革を使った仕事をしている人たちにとっては彼らとコンタクトできることがご利益になるかもしれませんね。
◆高乃木神社
〒671-0256 兵庫県姫路市花田町高木
地図はこちら >>