より上流を意識してWEBデザイナーからディレクターへ - 完山 祐毅さん

プロフィール

1985年京都生まれ。企業のweb担当を経て2011年に独立。フリーランスWEBデザイナーとして京都に拠点のある企業や団体、アーティストなどのwebサイト制作を手がける。

Web関連プロジェクトやイベントにもコアメンバーとして参画し立ち上げに関わる。多数のローカルコミュニティ活動にも参加し、自身も住み開きを積極的に行うなど、地域や人との接点を増やしている。

URL:http://motoyamayuki.com/

完山さんの事務所になっている京都の町家オフィスの玄関

京都は丹波口辺り。moeの撮影モデルをしていただいた完山さんにインタビュー。

お伺いしたオフィスはシェアオフィスですが昔ながらの風情があり、懐かしさを感じさせる京都らしい町家の民家。打ち合わせなどで使われていると思われる和室にてお話を伺いました。

完山さんとはお会いして4、5年経つのですがお仕事に関することなどいろいろとお話したのは今回が初めて。

革に対しては高級感のイメージががあり、普段使いでなく「ここぞ」という時に使うことが多いそうで革小物が多いとか。

WEB制作のキャリアやディレクションについての考え方、カメラなどについてお話していただきました。

完山さんの事務所になっている京都の町家オフィスの書斎

より上流を意識してWEBデザイナーからディレクターへ

インタビューを受ける完山さん

フリーランスとして5年目ということですが、WEB制作としてはWEBデザイナー、ディレクターどちらがメインでしょうか

メインはデザイナーですね。コーディングやデザインが中心ですが最近はディレクションなど含めてトータルで受けることを多くなっています。

もともと作ることが好きでそれを続けたいからフリーになったんですけど、制作業務を続けたいとは思いながらも体力が必要とされるので5年先、10年先を見据えると仕事をとってきたり人に振ったりすることが必要ですからこれからはディレクションとか上の方もやらないと・・・という感じで今は転換期かなと思っています。

プロデュースやディレクションなどの上流工程に関して、作業の振り先などこれまで5年にわたって活動しているとフリーランス含めて同業者といった横のつながりってそれなりにあると思うのですが、いざ彼らにお願いする段階になっていろいろ考えたりすることないですか。

ありますね。京都は製作会社やフリーランスも多いと思うのですが知ってる仲だから費用面とか、気を使いますし、実際にお願いしないとわからないですものね。

僕は交流会・勉強会などは好きでよく参加していますが、より上流工程に移行するためには今以上に人脈を広げていかないといけないですね。

人脈を広げるにしても名刺もらっただけでは簡単に仕事お願い出来ないですよね。

そうですよね。実績とか拝見して参考にできるのですがその人となりや仕事の進め方ということも把握したいというか互いに合う、合わないというのもありますからね。

なので小さめの案件とかやっていて感覚をつかんで徐々に大きくしていきたいですね。ただ、そういう「小手調べ」的な案件ってそうないんですよね(笑)。

カメラについて

私(インタビュアー浦本)のイメージでは完山さん=カメラのイメージがあるのですがカメラに関しては仕事、趣味のどちらの割合が強いのですか

WEB制作も最初からデザイナーになろうと思ったわけではなく、学生の頃に友達から頼まれたりして作っていたものが趣味になってそれが仕事になった感じです。

カメラに関しても同じように趣味でやっていて結構のめりこむタイプなので詳しくなり、気が付くとカメラ単体で撮影のお仕事がくるようになりましたね。

私も仕事で素材・コンテンツ作成について取材で自分でもカメラを使えるようになりたいと思うのですが実際に購入となると高価でなかなか手がでないんですよね。今はスマートフォンのカメラが高性能なのでそれでいいかと思ったりするんです。

僕も最初は高価なカメラが良いって思っていたのですが、どのようにすれば良い写真として見られるかという知識を持つようになればカメラの種類や価格などはそれほど重要でなくなってくるかと思います。

そういう意味でカメラをやってることはWEB制作で素材を探したり、自分で撮ったりすることにかなり役立っています。

カメラは何台か所有しているのですか

今はサブとか合わせて4台持っています。

完山さんは物にこだわっていて物持ちが良さそうな印象を受けるのですがカメラを持っていない私からすると結構な台数のように思うのですが

昔、カメラについてある先生に教わっていたときに、最初使っていたカメラに愛着や思い入れがあって新しいカメラに買い換えるかどうか相談したことがあるんですが「フィルムカメラなら古いものが良かったりするけどデジタルカメラは新しい物が良いに決まってる」ということで確かにそうだと思い買い換えることに躊躇しなくなりました。

完山さんは結構まめですし、性格的にカメラって合っていますよね

カメラで撮る人は感覚的にパシャ、パシャと撮る人がいるんですが僕はそのようなタイプではなくて、計算とまではいかないんですが画角、構図、雲の位置、人の通行する量など考えながらシャッターを押すタイプですね。

アーティステイックな写真はあまり撮れないのですが素材向けの使いやすい写真はたくさん撮れますね。

WEBサイトのメインビジュアルと素材について

撮影モデルの完山さん

カメラで撮る時って1ショット毎に構図などを考えていると思うんですがすごく大事な要素ですよね。私は映画をよく見るのですが、以前Flashをやっていた頃は動きやカメラワーク・演出などオープニングのタイポグラフィは注視していました。

各1コマがメインビジュアルになりますし、動きの部分ではActionScriptではどう制御するんだろうとか考えながら見ていましたね。実際には出来ないのですが(笑)。

WEBサイトのメインビジュアルも構図や演出を考えた1カットって考えればカメラで撮ること同じように重要ですよね。

WEBデザインも最初に見る人の心をわしづかみにすることだ大事だと思うんです。

映像にしろ、WEBサイトにしろ、じっくりみてもらうためには最初に取っ掛かりを作っておくことは大切ですね。

実際、クライアントさんで低予算の案件のほうがデザインにこだわる場合が多いような気がするんです(笑)。そしてデザインの良し悪しの基準の大半がメインビジュアル中心になっているんです。

写真の使い方、見せ方もありますがやはり素材が命ってところがありますよね。素材がよければいろいろな使い方というか幅が広がりますし。なのでいい素材を揃えるということにはかなり気を使っています。

今回、moeの撮影モデルをしていただいたのですが結構な数を撮影したつもりだったのですが、バナーやチラシなどさまざまな用途で全然数が足りてないんですよね。

moeの写真素材で足りてないというのはアップであったりとか引いた感じの写真とかのカットですか?

シーンというかオフィスであったりカフェであったりとかシチュエーションに関するものですね。革のバッグ単体の写真にしても、いつでも撮れるかなって思いながらもなかなか機会がないんですよね。

そうですね。そういう所って大切ですよね。更に言えば構図というか商品名やキャッチコピーを入れたりすることも考えた余白やスペースをとることも必要ですよね。

撮影モデルの経験をデザインやディレクションに活かす

moeの革のバッグの撮影モデルの完山さん

当初からmoeのブランドイメージとして男性モデルなら完山さんというイメージが私の中であって今回、無理にお願いたんですが(笑)。モデルの経験ってこれまでもあったのですか

ときどき自分が制作したサイトなどで自分がでていたりとかする「自撮り」系のものはありますね(笑)。

WEB案件ではないのですが、ブライダルフェアのウエディングドレスショーで、新郎モデルをさせていただいたこともあります。

どんだけイケメンなんですか(笑)。ということはmoeのモデルが初めてではなかったんですね。撮影時の様子で結構慣れていそうな雰囲気だったので、やはりということでしたね。

素材として目線とか、こういうカット、シーンといったものが使いやすいだろうなという風に自分が撮影する側から考えたりしながらやってましたね。

撮る方と撮られる方の両方を経験しているわけですがカメラマンとして、またディレクター・デザイナーとしてはすごくプラスになっていると思うのですが。

そうですね。ディレクターさんでも過去に経験がある人からの依頼や指示は的確ですね。なので実務でも活きていると思います。

高級なイメージがある革のバッグ

moeの3Wayバッグについて

urchin3Wayバッグを背負う完山さん

あまり荷物を持ち歩く方ではないのでDaily useといいますか普段使いはしていないのですが革のバッグは長く使えますし、ちょっとした1〜2泊の旅行や出張とかに使っています。

革もしっかりしていて手触りもよく、乱暴な使い方はしないのですが扱いに関してあまり神経を使わなくても応えてくれるので重宝しています。

バッグは結構いろんなものが入るので、いざものを詰めるときにキャリーバッグくらいしかなくて中間のものがなかったので実際に使ってみてちょうどいいというかこんなに便利なものだったんだと感心しています。

冬の京都は寒いと思うので革製品とか使うこともあると思うのですがバッグ以外で使うものってありますか

革のジャケットなどは温かいのですが普段の移動は自転車が基本で動きが少し制限されたりするので大きなものは普段使いしていないのですが革は高級感があるので小物が中心ですね。

冠婚葬祭用のかばんとか名刺入れや財布、ベルトとかですね。

革靴とかもあるのですが僕のなかでは革って畏まったときに使うイメージがあるので「ここぞ」というときの使い方ですね。

普段使い用のバッグにはどのようなものが入っているのですか

パソコン、ケーブルや電源やカメラとかくらいですね。打ち合わせとかなければノートやペンなども入れないですし。それほどたくさんものを入れないですね。

普段の好みと色と革の場合は異なると思うのですが好きな革の色ってありますか

意識してなかったのですが今持ってるものを振り返ってみるとダーク系というか焦げ茶系が好きかもしれないですね。

moeのバッグはレンガ色を使っていますが革って経年変化というか色の変化を楽しめるのでこれからが楽しみです。

またmoeの革はレンガ、キャメル、バーミリオン(朱色)と3色がありますね。

僕は選ばなかったのですがバーミリオンは目を惹きました。

革って王道というかシンプルで定番なものが多いというイメージがあるのですが、色や形で遊びというかオリジナリティのあるものって少ないイメージがあるので印象に残ると思います。

作るなら革のバッグよりこだわりの持てる革小物

完山さんはカメラも扱うし料理をしたりとかいろいろとまめなので、その気になれば自分で革小物とか作りそうなんですが。

たしかに(笑)。使う頻度は高くないのにお手入れのオイルなどのキットはあったりしますね。作るなら「そこで使う?」みたいなものだと面白いかもしれないですね。

例えば、ケースといいますか、ウィンタースポーツなどで使うゴーグル入れとかで使っている人がいたんです。

身近なところでメガネケースとかですかね。あとドリンクを入れるカップホルダーとか面白いですね。

自転車によく乗られるということでは例えば革製のサドルとかはどうですか

ありますね。自転車用品とか意外と革製品は多いみたいです。

小物でいうとペンケースといった文房具を作ってみたいという人が多いのですがさすがにイケメン。視点が違いますね。完山さんブランドで何かそういうもの手がけたら結構反響があるような気がするのですが(笑)

いえいえ(笑)。どんな分野もそうなのですが専門のプロフェッショナルがいらっしゃるので興味はあるのでそこで「できます」というのは怖いでよね。あくまで趣味の範疇で楽しみたいと思います。

完山さんと浦本

urchin 3WAYバッグ

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