ブランディングは半紙を一枚ずつ重ねていくような作業 - 株式会社ナイアガラ 大滝徹也さん

プロフィール

ぐるなび創業期のメンバーの一人。関東エリアマネージャー、シニアマネージャーを歴任。

住商アーバン開発株式会社、株式会社トラジを経て、2007年に株式会社ナイアガラソリューションズ設立。

2011年、株式会社ナイアガラ代表取締役就任。大手メーカーや行政へのブランディング戦略提案、広告企画制作、SNSマーケティングの実績も多数。

飲食店、商業施設のサポート業務としては消費者視点でのマーケティング戦略で、コンセプトメイク、PR、デザイン、問題点改善提案、店舗開発などを行う。

全国でのSNSセミナー講師の他、飲食店等へのfacebookやSNS導入実績は100店舗以上。

URL:http://www.niagara.co.jp/

粋でおしゃれな街、東京は神楽坂。路地に入ると赴きのあるお店がたくさんあり、インスタ映えしそうな風景が至る所に見られました。

神楽坂にあるオフィスにはヨガスタジオがあり、教室やイベントを運営。天然&天日干しのヒノキのフローリングというこだわりが感じられる空間になっています。

大滝さんがオーダーされたのはsnazzyクラッチバッグ。色はキャメルで、裏地はプロ野球の巨人ファンということでジャイアンツカラーのオレンジの特別仕様。

多くの企業のブランディング活動に携わってこられた大滝さん。オフィスの近くにある落ち着いて食事を楽しめる贅沢な隠れ家レストラン、「ヴェトナムアリス」でランチをとりながら、ブランディングへの取り組みやマーケティングについてお話をしていただきました。

こだわりの天然&天日干しのヒノキのフローリングのヨガスタジオ

ヒノキのフローリングのヨガスタジオ

初めてオフィスにお伺いしたのですが、ヨガスタジオがあるのは驚きました。しかもヒノキのフローリングなんですね。

ヒノキのフローリングは、コンサルティングもしている広島の木材加工会社の「ひなたぼっこ」という資材ですが、とにかくこだわり、丁寧さ、そしてアイディアが素晴らしいんです。

広島県産のヒノキを風通しの良い、屋根のある場所で6カ月間以上、ゆっくりと「ひなたぼっこ」させた素材。自然乾燥でヒノキ特有のツンとくる香りが少なく、柑橘系のすっきりとした甘い香りが特徴です。

素材や質感、クオリティを追究するコンセプトなどはmoeさんと同じで共感できていいですね。

女性が関心あるコンテンツといえば、ファッション、グルメ、ビューティ、旅行、そして今はヨガも入ってきています。

案件によっては、ブランディングやマーケティングの取り組みとして運営しているヨガスタジオなどもイベントなどで活用しています。

ブランディングやマーケティングの取り組みとして運営しているヨガスタジオなどもイベントなどで活用

ブランディングのために必要であればITやデジタルでなくアナログ的な手法も提案

経歴を拝見させていただいたのですが、ぐるなびの創業時から活躍されていたのですね。

今でこそ大企業の「ぐるなび」ですが、私の時はTHEベンチャー!ITに強いと思われるのですが、当時は全員飛び込み営業!みたいな感じで、ITっぽくなかったんです(笑)。

今は、ブランディング戦略やマーケティングにかかわる全般のことを行なっています。

ブランディングをするために、今の時代のお客様のコンセプトやターゲットに合ったメディアをご提案し、企画・デザイン、運用をしています。

手法に関して、必ずしもITやデジタルというわけではなく、あえてアナログな手描きのDMであったり、プロジェクションマッピンでインパクトのあるものなど、クライアントにとって一番良いと思うものを提案するようにしています。

今の時代だからこそ「それってデジタルでやるべきですか?本当に必要ですか?」っていう考え方は大事ですね

大事なのはブランドを知ってもらうために、ターゲットとの接点を作り、それを増やしていくこと

大事なのはブランドを知ってもらうために、ターゲットとの接点を作り、それを増やしていくこと

まずは、ターゲットに自社のブランドを知ってもらうことです。そのためにどうやって伝えるかということが課題になってきます。

ブランドのコンセプトやペルソナを設定し、ターゲットとの接点を作り、増やしていくことが大切です。

WEBサイトとSNSで展開するブランディングとプロモーション

弊社のクライアントで、衣類用の防虫剤や消臭剤を開発しているメーカーが30代前後の若い女性をターゲットに新商品を開発し、新ブランドを作りました。

それに関するブランディング・プロモーションですが、新しく別ドメインでアパレル寄りの女性的なイメージのWEBサイトを立上げ、Instagramを中心としたSNSを活用しています。

新商品は汗ジミ防止や、洋服のシワ取り、洗濯での部屋干し臭の消臭といった特徴のある商品。これらの商品は、清潔感、おしゃれにこだわる30代前後の女性がターゲットです。

このブランドは、生活スタイルをシンプルでより快適にというコンセプトのもと、忙しい女性のために生まれた新しいブランドです。

そして、忙しい女性に手軽にファッションを楽しんでもらうために、お気に入りの洋服のお手入れやお部屋の整理整頓など、さまざまなシーンで彼女たちのオシャレを応援し、サポートしていこうというブランドコンセプトにしました。

多くの接点をつくり、ターゲットの知りたいもの、欲しいものを教えてくれる、良いブランドという認識を持ってもらう

ターゲットの接点を作る、増やしていくために彼女たちの好きなもの、望むものを考えました。

最初はファッションから入りました。アパレルメーカーとタイアップしてモデルさんを使い、コーディネート画像をSNSにUPし、それぞれに合ったハッシュタグを付けていきました。

最近の20〜30代の女性は若い人は雑誌で調べたり、Googleなどで検索したりするよりTwitterやInstagramなどで検索するパターンが多いんです。

画像に「いいね」が少なくても、ハッシュタグやインサイトなどの分析でたくさんの人の目に触れているのが確認できます。これを接点として増やしていきました。

このようにして、1年目はファッション、2年目は広げてグルメやトラベルなどに取り組みました。

そのようにして、彼女たちの知りたいもの、欲しいものを取り上げていくことで、このサイト(ブランド)は自分たちの知りたいもの、欲しいものを教えてくれるという良いイメージを持ってもらえるようにしました。

まずは知ってもらうこと、いいイメージで認知されること。それがないと誰も商品を購入しないと思うんです。

飲食店なら1日3食あるので、お店の前を通った時にその店に入ることはあると思うのですが、洋服やバッグなどは商品について色々調べたりして吟味します。

そんな時に、知っている人の紹介だとか、その人がよく行くお店だったら私も買おうかなって思うのと同じですね。

ブランディングの価値を高めるために行うマーケティング

一方でブランディングのためにマーケティングはどのように取り組むのでしょうか

ブランディングの価値を高めるために行うのがマーケティングだと思っています。ストーリーを設定し、それに基いて、さまざまな取り組みを行います。

先ほどお話したメーカーさんの場合は、28歳前後の女性、一人暮らしの東京のOLさん達に愛されるブランドにしましょうというストーリーで、そのための手法がマーケティングでSNSやWEBだったりします。

また、ネットといったデジタルな手法だけなく、アナログというかリアルなイベントなどもやったほうがいいと思います。

ターゲットの人たちと直接接点が持て、アンケートで商品・サービスに対する反応として生の声が聞ける。また、参加した人たちのSNSで拡散などの効果も期待できます。

予算があればTVCMなどで瞬間的に認知を広げることができるのですが、そのような事ができる企業も多くはありませんので、ブランディングはコツコツ、地道に取り組まないといけないですね。

ブランディングは半紙を一枚ずつ重ねていくような作業。必要なのは継続と忍耐

ブランディングは半紙を一枚ずつ重ねていくような作業。必要なのは継続と忍耐

お話をお聞きして、中小企業こそブランディングが必要だと思いました。実際にやろうと思えばメーカーさんなどは技術や商品開発などでコンテンツのネタや企画がたくさんあるので取り組みやすいと思うのですが、そうなると求められるのは忍耐力や継続性でしょうか

弊社の場合、最低でも1年契約をお願いしています。

すぐに結果を求めるなら他社に依頼したり、安くしたいならデザイン会社にお願いすればいいと思います。

弊社はマーケティング会社なのでデザインだけやるわけではなく、着実にブランディングに取り組むための最初の1年にして、最低でも3年は取り組んでもらうようにしています。

そんなに簡単に儲かるわけはないですよということですね。

メーカーさんなどは技術や商品開発能力が高いのに消費者へ伝えきれていないことがあり、それがもったいない!そこをやっていきましょうということですね。

あえて流行らせないでジワジワと浸透させていくブランディング

ブランディングって半紙を一枚ずつ重ねるような作業なのでやり続けていれば強くなり、形になります。手間暇はかかりますが、お金はかからない。

お金があれば、タレントを使ったTVCMをじゃんじゃん流して、ネット広告もたくさんやれますけど、流行ったものって最後はすたれてしまうんです。

それならば、あえて、流行らせないでジワジワと浸透させた方が日本の風土に合っているかとも思います。

じっくり取り組める、がまんできるクライアントさんなら3年くらいかけてやっていきましょうというような提案をするようにしています。

大切なのは意識改革とブランド愛

ECサイトなどネットを使うものって即効性というか、すぐに効果があると思われることも多いのですが、そうなるとクライアントの意識改革も必要ですね。

自社の商品やサービスが好きというかブランド愛がないと駄目ですね。それがあってブランディングの意識付けができると思うのですが、ないと厳しいと思います。

実際、ブランディングって時間がかかるものなのですが、誰もが知っていたり、記憶に残るブランドって最初に時間をかけています。

ITバブルのように勢いで儲かった会社はありますが、長続きしていないですよね。今でも残っている会社はありますが◯◯の会社と言えばアレですよねというような結びつくものがないんですよね。

『◯◯の会社=△△』というようなものが作れて初めてブランディングだと思います。

「あなたの会社って一言で表すとしたら何ですか」という問いかけにきちんと答えることができ、それをみんなに思ってもらえるようにしないと駄目ですね。

革との出会いは本革のトートバッグから

神楽坂で革のクラッチバッグを持つ大滝さん

snazzyクラッチバッグについて

思っていたより少し大きめですが、自分の使うノートPCが入り、内側のポケットもあるのでいいですね。しっかり作られていますし、フタに名入れができるのが素敵です。

デザインもかわいい部分もありながら、どこかモダンな雰囲気がするのがいいですね。

先日、弊社のクライアントの社長にmoeさんの取材の話をしたところ、何と以前から気になっていたバッグだったそうです。今度お会いした時にバッグを見せて自慢したいと思います(笑)

ありがとうございます!革のバッグや小物を含めて革製品も好きとお聞きしております。

革の手触りや臭いなど好きですね。海外ではイタリアが最も好きな国なのですが、革製品はコストパフォーマンスもよく、行くたびにチェックしています。

20歳の頃にGUCCIの工場といわれるところで、靴を買って以来、虜(とりこ)になっています。そんなこともあり、無意識にバッグや小物では特に革製品を選んでいるのかもしれません。

ぐるなびの頃は、仕事の忙しさと比例してバッグも日々ボロボロになり、買い替えるスピードは早かったと思います。長く使えるなんて思っていなくて、ほぼ使い捨て状態。

容量が入ること、丈夫であること、でもセンスがいいこと(高くはないこと)。いつの間にかそんなことが買い替え時の商品選びのポイントになっていました。

そんな時に出会ったのが本革のトートバッグでした。当時好きだったのはパトリックコックスのバッグで、シンプルに真っ黒。銀行員のような堅さもなく、オシャレな風合いで長く愛用していました。肩にかけられるのもポイントでした。

パソコンも資料も、たくさん入って丈夫でかっこいい!他に持っている人を一度も見たこともないのもオリジナル感があって好きでした。

好きな色は茶色や黒なのですが、どちらかといえばジャイアンツカラーの黒ですね(笑)。茶色は色の幅が広くて、馴染んでくるにつれて色合いも変化していくのがいいですね。

革のバッグをいくつか持っておられるとのことですが、どのような基準でバッグを選んでいるのでしょうか

  1. 持っている人を見たことが無い珍しいデザイン
  2. 丈夫であること
  3. 汚れが目立たない
  4. 肩にかけることもできる

以上のような事柄を考えて選んでいると思います。気に入ったものはずっと使い続けるので、取っ手の部分が傷んでしまい、知り合いの革職人に取り換えてもらう程です。

バッグの中身は、ノートPC、企画書などの提案資料、打合せ資料。プレゼンも多いので、かさばることもあります。

それ以外にはノート1冊、携帯充電器、ケーブル関係のポーチ、ペンケース、名刺入れ、折りたたみ傘、小銭入れ、財布がレギュラーです。

神楽坂でmoeの革のクラッチバッグを持つ大滝さん

TPOに応じたバッグの使い分け

TPOに応じて、バッグを使い分けるとお聞きしています。男性でも仕事とプライベートでの使い分けはあると思うのですが、それほど多くないと思うのですが

持ち物はあまりこだわりがなく、気に入るとずっと使うタイプなのですが、バッグに関してはTPOや天候、服装によって使い分けたりするのでこだわりがあるかもしれません。

住んでいるところがマンガの「こち亀」や映画の「寅さん」の舞台になっている辺りに近くて、下町の赤ちょうちんのお店によく飲みに行くのですが、このバッグ(moeのクラッチバッグ)だと良すぎて持っていけないですね(笑)。

小さいお店が多いので、コインロッカーに入れて飲みに行くこともあります(笑)。そういう時には、小さく、コンパクトでデザインの良い、かっこいいバッグを選んでいます。

プロデュースで印象に残る革のティッシュボックス

いくつか革小物などをプロデュースされているとお聞きしているのですが、印象に残ったものといえば何でしょうか

革のティッシュボックスですね。ノベルティでなく販売されたのですが弊社クライアントの某欧州自動車メーカーからカタログのデザインや広告提案以外に、グッズの依頼を受けたことがあります。

ハイブランドということもあり、ロゴの位置やサイズの比率、メインカラーなどCIがとても厳しいのですが、ロゴバッジを付けた本革ティッシュボックスを納品しました。

黒の本革ですが日本製の革、職人を起用し、結構いい値段でディーラーやカタログで売られていました。人気があって完売しましたが、車の中や家にも置きたくなるくらい良い物でした。

やはり、手に触れる革の感触や素材の持つ雰囲気に惹かれるのでしょうか

そうですね。スキーのグローブなども革のものを使ってしますし、車のシートなど最高ですね。

車に乗った瞬間に感じる独特の香り、高級感があってたまらないですね。手触りや感触など、革って高級感があり、テンションが上がる素敵な素材だと思います。

snazzy クラッチバッグ

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