ビジネスバッグは大事な書類や資料、ノートPCなどを保全・保護して持ち回る大事なビジネスツールです。
人は相手のちょっとしたしぐさや持ち物などをチェックしています。
ビジネスバッグは目に付きやすいので、スーツなどの服装や身だしなみと合わせて印象がよければ、その人の仕事に対する評価にも良い影響を与えます。
ビジネスマナーを踏まえて品格があり、センスの良さを感じるビジネスバッグを選び使いこなせば、仕事ができる、ワンランク上の自分を演出できる強力なビジネスアイテムでかつ、よきパートナーになります。
ビジネスバッグはワンランク上の自分を演出できる強力なビジネスアイテム
皆さんは、仕事で使うバッグでどのようなものを選べばよいか悩んだことないでしょうか。
外回りの営業マンなら顧客に対する印象やビジネスマナーを意識し、かつ、書類やノートPC(パソコン)・タブレットを持ち回ることができるビジネスバッグはまさにビジネスツールです。
また、外回りがなく、スーツでの通勤スタイルでない人でも仕事で使うバッグは重要です。
スーツであればバッグや靴、ベルトなど身の回りのものは身だしなみを整えてビジネスマナーを意識すれば無難にまとめることができます。
一方でスーツなどを着ることがない職種やワークスタイルとなると、個人の良識や価値観、センスが問われてきます。
人は相手の容姿や言動だけでなく、ちょっとしたしぐさや持ち物など細やかなところをチェックしています。
いいバッグを使っていても服装に合っていなかったり、汚れが目立ち雑な使い方だと感じれば、その人の仕事に対する評価もプラスにはなりません。
逆に、バッグや靴など服装と身の回りのものがマッチして立ち居振る舞いが素晴らしく、見事に使いこなしていると感じれば評価は上がり、仕事ができる人として印象度が高まります。
仕事で持ち回るバッグは目に付きやすく印象に残りやすいもの。
品格があり、センスの良さを感じさせるビジネスバッグはワンランク上の自分を演出できる強力なビジネスアイテムなのです。
商談や就活でリュックはNG?基本的なビジネスバッグの種類
ビジネスバッグといってもオーソドックスな手提げバッグ形式のブリーフケースや3Wayバッグなどさまざまな種類のバッグが存在します。
ブリーフケースはA4サイズの書類や資料を持ち歩くことができるサイズのものが主流です。
同じような手提げタイプは鍵付きで角ばったタイプのアタッシュケースや、がま口状に開くダレスバッグなどがあります。
最近ではクラッチバッグも人気があり、近場の訪問先や要件が決まっていて資料も多くない打ち合わせなどで使われています。
3Wayバッグは手提げ・肩掛けのショルダー・背負い式のリュックなど3通りの使い方ができる多形態のバッグです。
客先の訪問では手提げスタイル、移動中や両手をフリーにしたいときはショルダー、自転車での移動ではリュックなどの使い分けができ、ビジネスバッグとしても人気が高いバッグです。
ビジネスバッグとして注目のトートバッグやリュック
最近ではトートバッグやリュックなども人気があります。
トートバッグはアメリカの大学生が教科書や資料などを持ち歩く通学用のバッグに使われたのがきっかけで流行となり、現在はファッションアイテムとしてメンズ・レディースともに人気のあるバッグです。
ビジネスバッグ仕様のトートバッグはビジネストートと呼ばれ、デザインもおしゃれなものが多く、ファッションに敏感なビジネスマンや女性に人気があります。
リュックですが、最近ではビジネスリュックとよばれるものが登場し注目を集めています。
リュックが増えてきた背景には自転車通勤であったり、ノートPCやタブレットを含め書類や資料をたくさん持ち運びながら移動中でも両手がフリーであることが要因の一つとしてあげられます。
アウトドア用のバッグなので大容量でポケットも多く、長い時間歩くことにも適しています。
ビジネスリュックはデザインもスタイリッシュになり、機能面でも書類が折れ曲がったり、くしゃくしゃにならないようにな工夫もこらされています。
また客先訪問などの対応にも配慮して手提げ付きのリュックも登場しています。
人気のあるビジネスリュックですが、背負った時にスーツにシワができたりして型崩れしたりするのでスーツに合わないという意見もあります。
ファッションとしてスーツにリュックは合わないと感じたり、客先訪問や商談などでは失礼にあたると考える人も少なくないので、業界や取引先によってはNGになりますので注意しましょう。
通勤コーデやオフィスカジュアルで女性が使いたいおしゃれなビジネスバッグ
いろいろなビジネスバッグがあるなか大半は男性向け。女性に支持されるビジネスバッグは多くありません。
最近では女性向けにスーツに似合うバッグや靴などをあつかうメーカーや、オフィスカジュアル向けに通勤コーデをプロデュースするブランドも増えています。
女性は財布や化粧品をまとめるコスメポーチなど小物が多いので男性よりも荷物の種類は多くなります。
しかしながら、男性基準が多いビジネスバッグは必要以上にマチ幅などがあり、女性にとって重いバッグであったりします。
もちろん、マチ幅が調整されたものやコンパクトなサイズで軽量化されたものや、デザイン面で男女兼用を意識したビジネスバッグはありますが、通勤コーデといったおしゃれを楽しめる女性向けのデザインのバッグは多くありません。
男女兼用といえばトートバッグがあげられます。上品で控えめなデザインでバッグインバッグやポーチを併用して小物を整理したり、デザインを吟味してビジネストートを利用することもできます。
いずれにせよ、もっとたくさん女性が使いたいおしゃれなビジネスバッグの登場が期待されます。
「仕事ができる」をアピールするビジネスバッグの選び方
では、具体的にどのようなビジネスバッグを選べばよいでしょうか。
高級感があり、おしゃれで、かっこいいというのは大事ですがあくまで選ぶ人のセンスによるものです。
自身をアピールできるビジネスバッグですが「仕事ができる」と評価するのは、訪問先の顧客であったり同じ会社の人たちです。
ファッション的な要素だけでなくビジネスマナーもわきまえてバッグを選びましょう。
バッグ選びに役立つ注意したいビジネスバッグのマナー
客先訪問などをする際にバッグの汚れなどに注意しましょう。
至極当然ですが汚れの目立つバッグは相手に対して不快で失礼にあたります。
ビジネスに限らず第一印象はとても大事です。スーツや身だしなみがしっかりしていても、汚れたままのバッグだと印象は悪く、それだけで仕事ができないと判断されてしまいます。
またバッグの置き場所も重要です。
通常は自身の足元や座る椅子の脇に置きます。隣の椅子が空いているからといってそこに置いたり、テーブルの上はNGです。
また、バッグから書類などを取り出すときは相手にバッグの中身が見えてしまわないようにしてバッグを膝の上に置いて取り出しましょう。
ポイントは収納物の保全とバッグの自立
ビジネスバッグ選びで上記のようなビジネスマナーを考慮していくつかの基準があげられます。
ひとつは、書類や資料などの収納物の保全です。
ビジネスでは相手に提供する書類や資料は汚れやシワのないのが当然のビジネスマナーです。
そのため、入れた書類が折れ曲がったり、シワができてしまうようなバッグはビジネスバッグとしてふさわしくありません。
最近ではノートPCやタブレットなどの精密機器なども持ち運ぶのでクッション材などを使った衝撃対策などもポイントになります。
もうひとつはバッグの自立です。
バッグを床に置いたときに自立せずにそのまま床に倒れてしまうのは印象的によくありません。
椅子の脚の部分にもたれかけさせたりできればいいのですが、古くなってヘタっているバッグはもたれかけさせることもできない場合があります。
また、自立できないバッグで本体が変形しやすいものだと中に入れた書類も影響を受けやすく、保全性の面からも問題があります。
長く使い続けることを考えると、丈夫で構造的にしっかりしたもので収納物の保全に問題がなく、床に置いても倒れずに自立できることがビジネスバッグ選びの基準となります。
手提げバッグはビジネスバッグの基本スタイル
バッグに入れる書類やノートPCの保全とバッグの自立がビジネスバッグ選びの基準ですが他にもうひとつ注意したいのがバッグのサイズです。
バッグのサイズについてはA4サイズの書類が折れ曲がらずに入ることが基本となります。
そこを基準にしてカタログや資料など問題なく入るものを選びましょう。
最近ではPCバッグ機能も重要となっています。ノートPCを基準にするならA4サイズより少し大きめの13インチサイズのノートPCサイズになります。
マチ幅も普段入れる収納物を想定して選びましょう。
必要以上にマチ幅の大きいものを選んでも荷物が少なければバッグ内の振動が激しくなり、ノートPCなどの精密機器には故障の原因となります。出し入れする収納物に少し余裕がある程度のマチ幅のバッグを選びましょう。
このように、A4サイズの書類を保全できる丈夫さで容量的に少し余裕が持てるマチ幅があり、自立できるバッグでビジネスマナー的に問題がないことを考慮するとブリーフケースのような手提げ式のバッグが基本スタイルとなります。
おしゃれも意識した男女兼用のビジネストート
ブリーフケースのような手提げ式バッグがビジネスバッグの基本スタイルになるのですが手提げ機能は多くのバッグに共通する機能です。
3Wayバッグでも手提げ機能はベースとなっていますし、背負い形式のリュックでもビジネスリュックには手提げ機能が備わっています。
これらは客先訪問などのビジネスでのシチュエーションを考えれば当然の機能です。
では、手提げと肩かけができるビジネストートはどうでしょうか。
トートバッグはデザイン的にもシンプルなものが多く、ファッションアイテムとして男女から指示あり、使い方を選ばないので人気があります。ビジネストートはその様なトートバッグの特長をビジネスバッグとして取り込んだバッグです。
トートバッグは肩にかけて持ち歩くのが一般的。
バッグの口が広くて大きいのでノートPCやタブレットなども出し入れがしやすく、容量も多いのが特徴です。
持ち手の長さから肩かけ専用のものもありますが、適度な長さで手提げと両手をフリーにできる肩掛けが併用できる2Wayタイプのものがあります。
ざっくりといろいろなものが入り、容量が多いトートバッグですが構造がシンプルなのでポケットが少なく、仕切りがないのものが少なくありません。
このため小物などの整理にポーチやバッグインバッグの利用などの工夫が必要となります。
またトートバッグはバッグの口の部分にフタやファスナーがないものが多くあります。
セキュリティや、バッグの中身が見えてしまうことに不安がある場合はスカーフなどで隠すなど注意が必要です。
もうひとつの注意点としてトートバッグは自立しにくいものがあります。ビジネストートでは対策が取られていますが、バッグの素材で固めのものを選んだり、芯材などで補強されているかなどを確認して選びましょう。
こだわりを持って一生使える革のビジネスバッグ
素材の影響が大きいバッグの寿命や換え時について
ビジネスバッグの素材選びはとても重要です。
外回りのビジネスバッグ、通勤や通学用のバッグ、旅行やレジャーで使うバッグなどそれぞれ目的別に使われるバッグですが2〜3年で買い換えたり、一生ものとして使い続けたいなど購入にあたりそれぞれ考え方は異なってきます。
使用頻度の高いビジネスバッグや通勤・通学用のバッグは購入する際にバッグの素材についても考慮される人は多いと思います。
バッグの寿命や換え時を考えて素材の特徴は把握しておきましょう。
ビジネスバッグでよく使われる素材は、ナイロン、合皮、本革(なめし革)の3種類になります。
PCバッグやビジネスバッグでよく使われる素材のナイロン
ナイロンはビジネスバッグやPCバッグでよく使われる素材です。軽量で撥水性もあります。汚れに強いので使い勝手のよい素材です。
短所としては、型崩れしやすく、バッグの自立に関して芯材や他の素材で補強しないといけない場合があります。
また水をはじく撥水性は高いですが完全防水ではないので長時間水に浸すとバッグの内部に浸透しくるので注意が必要です。
高級感や品格では他の素材と比較して弱いので、使いやすさや機能性を重視する人におすすめです。
水に強くて軽い、本革の質感を楽しめる合皮
合皮は本革の持つ高級感や質感を再現した素材。雨に強く、本革のようにメンテナンスは不要。重量も本革より軽いのが特徴。本革に比べて安価でおしゃれを楽しめる素材です。
短所としては本革のようなエイジング(経年変化)はなく、数年でボロボロになってしまいます。合皮を使う場合は、常に換え時を意識して使う必要があります。
高級感と存在感、こだわりを持てる革の魅力
本革(なめし革)の特徴は、素材の持つ高級感やその存在感です。
エイジングと呼ばれる経年変化で素材の風合いを楽しめ、一生ものとしてこだわりを持って使い続けたい人にはおすすめの素材です。
他の素材に比べて独特の雰囲気もあり、スーツの他に靴やベルトとコーディネートに工夫をこらしておしゃれを楽しむことができます。
革はその質感や存在感、雰囲気などを合わせ持つ魅力的な素材。持つだけで「ワンランク上の仕事ができる」感を演出してくれます。
なめし革といっても、馬や鹿、牛皮など素材によって厚みや弾力性、強さなどそれぞれ特性があり、なめし製法でもヌメ革で有名なタンニンなめしや熱や火に強いクロムなめしなど特徴があります。
エイジングを楽しむのであればタンニンなめしの革になります。クロムなめしの革はエイジングによる革の風合いは期待できません。
最近では両者の特徴を取り込んだコンビなめしの革もあり、適度な風合いを楽しむことができます。
このように本革(なめし革)といってもそれぞれに特徴があります。バッグを選ぶ際にはなめし製法や馬や牛皮などをしっかりと確認しましょう。
短所としては、他の素材と比較して重さがあり、価格も高価であることです。水や湿気に弱いので雨の日などは使用を控えたり、防水スプレーをこまめに施す必要があります。
大事に使えば子や孫の代まで使うことができますが、こまめなメンテナンスが必要となります。
姫路の革を使ったmoeのバッグ
moeのバッグは、日本の皮革産業発祥の地、姫路の革を使用しています。熟練のタンナーの手掛ける柔らかく、手触りのよい革です。
クッション材などを使い、ノートPCやタブレットの収納スペースを設置。
出し入れの際にパソコン本体を傷つけないように金具の使用を抑えるなどビジネスツールである精密機器を保護する工夫を施しています。
バッグの内外にサイズ別のポケットを設置。パソコンの出し入れを中心に開発しているのでビジネスバッグとして十分に活用できます。
デザインは高級感より品があり、親しみの持てるバッグを追求しています。
バッグの裏地を選択できるオーダーメイド方式で、会社のロゴやイラストをプリントできる革プリントやレーザー刻印の名入れなどのオプションで遊ひ心を持ちながら、おしゃれや自己PRを実現できるこだわりのバッグを提供しています。
あなたのキャリアを支えるビジネスバッグとの付き合い方
バッグにも休息を。理想はビジネスバッグの2つ持ち
ビジネスバッグへのこだわりは機能性やデザインを優先して定期的に買い替えたい人や、一生使える革のバッグを大事に使い続ける人などそれぞれです。
買い換えるにしても壊れてしまったり、ボロボロになって使えなくなるといったタイミングより、昇進や大きなプロジェクトを任せられる、または転職やビジネスチャンスといった人生の転機などで自身に対する励ましやプレゼントとしたいですね。
そのためには、今持っているビジネスバッグを少しでも長く使い続けなければいけません。バッグをクリーニングやメンテナンスを行い、大事に使い続けましょう。
時には、バッグにも休息が必要です。雨の日には使用を控えたり、使った翌日に陰干しなどして休ませることも必要です。
革のバッグに限らず、水や湿気はバッグにとって大敵です。カビが生えたり、型崩れしやすくなります。また紫外線や熱に対しても変色や素材の劣化につながるので注意しましょう。
大事なビジネスバッグを長く使い続けるにはメンテナンスと休息が必要。そのために予備のビジネスバッグを用意して併用するのもおすすめです。
雨の日対策やメインのバッグを修理にだしている間はサブのバッグを使ったり、ちょとした気分転換でスーツや靴に合わせてコーディネートを楽しんだりできれば理想的な使い方といえるでしょう。
バッグを使いこなし信頼できるパートナーに育てる
ここまでビジネスバッグについて、その種類や選び方などについて考えてきました。
ビジネスバッグは、普段の生活の中で一番長い時間身近にあるもので、使う人の歴史や経験を反映しています。
仕事や環境が人を育てるといわれますが、ビジネスバッグもまたしかり。
学生の就職活動で初めて購入したビジネスバッグ。オーソドックスで個性がないビジネスバッグでも、それぞれの創意工夫で使いこなしていけば汚れ方や傷の付き方も味わい深いものとなります。
学生から社会人、そして、より仕事のできるビジネスマンにステップアップしていくなかでビジネスバッグは使う人と共にあります。
買い換えるにしても、転職・就職時と豊富なキャリアや経験を積んだ時に選ぶバッグはあきらかに別のもの。長く使い続けているバッグでも風合いや愛着で以前ものと違った見え方になります。
このように選ばれたバッグも、選ぶ本人もその時々で互いにマッチした組み合わせとなっているはずです。
そう考えるとビジネスバッグはあなたの信頼できるパートナー。バッグを使いこなし、バッグにふさわしい自分になることに努めていかなければなりませんね。